■人口オーナス:人口構成の変化が経済にとってマイナスに作用する状態。 オーナスとは、 「重荷、負担」という意味。 働く人よりも支えられる人が多くなる状況。 日本では、少子高齢化が顕著になってきた90年頃から人口オーナス期に入ったとされる。

 先日、突然の大雨が降り帰宅時間のピークと相まって駅前のタクシー乗り場は長蛇の列でした。ほとんどが高齢の方たちで、なかなか来ない車を待ち続けていました。
 若い人なら駅から多少離れた場所まで歩き、配車アプリを使いタクシーを呼びます。この方法なら確実に早く乗車することができるからです。運転手さんとしても、迎車料金も取れますし、アプリで登録されている人を乗せるのですから安心です。
 現在、国をあげてDX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進んでいます。単純にデジタル化というものではなく、ビジネスモデルや業務プロセスを根本的に変えて行くので、これに乗り遅れるということは、社会生活において非常に大きな不利益を被ることを意味します。人が減り高齢化も進み働き手が極端に減っていく今後において、人の手を介する仕事は「高級品」になっていく。生活するための実用を求めるならばテクノロジーを利用しDXに適応していくしかないと思います。
 このような話をお客様とすると、大概の場合「私は高齢だから無理。若い人がやってくれれば良い」という答えが返ってきます。若い人がやってくれる?そもそもやってくれる若い人が圧倒的に足りないからDX化するのです。若い人自身はむしろエネルギッシュに時間と労力をかけて行動することができます。高齢者になればなるほどDXは効果的に作用し必要性は高いのです。
 前出のタクシー待ちの例一つとっても、高齢者の方の方がテクノロジーを使う価値が高いと思います。
 
 私たちは皆様の安全で豊かな生活の為に、テクノロジーや社会変化を敏感に察知し、吟味し、提案させていただきます。
 

代表 司法書士 市川英昭 A
(2024年7月号)