2022年ゾロ目の年も終わりに差し掛かりました。ゾロ目は「エンジェルナンバー」とも呼ばれるそうです。いつもは見落としがちなことも気付く勘が鋭くなるそうです。
 コロナ禍から3年、人々の常識や嗜好も劇的に変わり常態化した年とも言えます。毎週居酒屋で使っていたお金を脱毛や美容に使う男性も増え、外食産業の斜陽化に比べてエステなど一部のサービス産業は大流行りのようです。ゾロ目が影響したわけでは無いでしょうが、無闇に齷齪動き回るよりもじっくり自分の適性や趣向を考えて行動する機会をコロナ禍が与えたのかも知れませんね。
 
 イソップ童話の「三匹の蛙」をご存知でしょうか?蛙が3匹クリームでできた泡の池に落ちてしまった。A蛙は「これはもう無理」と諦め死んでしまった。B蛙は「諦めないで頑張るぞ」と手足をバタつかせて踠いたが力つき死んだ。C蛙は「頑張るぞ」と足を同じ方向に蹴り、蹴り続けることによってクリームが撹拌されてバターになり遂には泡地獄から生還した。というお話です。
 AとBCの違いはネガティブであるかポジティブであるかの違い。BとCの違いは、楽観主義か現実主義かの違いと言えます。
 時代が変わる時の不安や躊躇からの脱出する糸口は、よく考えられた実験や試行錯誤を繰り返した中から見えてくるものだと思います。
 歴史に残る大変革の時代、悲観主義や単なる楽観主義では生き残ることはできません。
 情報や知識はそこら中に散乱しています。単に知識を入れただけでは右往左往するだけです。『どうしたいのか?』という目的意識を持ち、目的に必要な知識を獲得し、さらに実践しておかなければ、C蛙になることはできません。
 「知って安心」ではなく「知ることがスタート」と考えて、今後さらに起こる急速な社会変化に対応することが必要だと思います。
 
 当事務所では、既存のお客様対象の年末イベントにおいて「あんしん健診」を実施させていただきます。今までしてきた事がご自身にとって適切かどうか?専門家を交えて検討し、時流に合った適切な準備の確認作業を是非この機会になさって頂ければ幸いです。
 

代表 司法書士 市川英昭A
(2022年12月号)