サブ・マネージャー  津嶋理沙

 

 銀行・サブスク・SNSのログイン情報など、今や私たちの生活は「本人しか知らない情報」で溢れています。そしてもしもの事があった時、本人に代わってご家族がこれら全ての管理・解約を行わなければなりません。
「保険の請求」もその一つです。特に「入院給付金」は、生前に請求せずに亡くなってしまったというケースも少なくありません。そのときに直面する問題が、「本人しか知らない情報」です。
 
■「本人しか知らない」が、家族の負担に
 もしもの事があった時、ご家族が直面する問題は「手続きの仕方がわからない事」ではなく、「事実を知らない事」です。
「いつ、どこで、どんな風に転んでしまったのか?それによって、どんなケガをしたのか」
「どんな症状があって病院へ行ったのか?」
「いつからいつまで、どこに入院していたのか」
 保険金の請求には、こういった詳細な情報が必要になります。しかし、本人しかわからない、となると保険会社に請求できません。心当たりの病院に片っ端から診断書を請求するとなると時間も費用もかかってしまいます。
■「情報の共有」は、今の時代に必須
 だからこそ元気な今、「身の回りの情報」を家族で共有しておくことが、とても大切なのです。
・「どの保険」に「何のために」入っているのか
・「どこに証券があるのか」
 これらの「情報の共有」ができていれば、ご家族の不安はとても軽くなります。お金の準備も大切ですが、「情報の準備」も同じくらい大切なのです。
■「指定代理請求人制度」で安心を形に
 家族で情報を共有したら、「指定代理請求人」を決めておくのもおすすめです。これは、ご本人が病気やケガで請求できないときに、あらかじめ指定したご家族が代わりに手続きできる制度。本当にお金が必要なときに、指定代理請求人から請求できるので、ご自身の体調が悪いときにお金の心配をする必要もありません。
 
 保険は、請求できて初めてその価値を発揮します。もしもに備えた「情報の共有」と「代理人の設定」、今だからこそできる準備を始めてみませんか。

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