「再婚同士、揉めたくない」
「世話していない弟に財産を
 取られるなんてイヤだ!」
「兄とは数十年会話をしていない。
 今さら関係持ちたくない!」

再婚同士、揉めたくない。
世話していない弟に財産を取られるなんてイヤだ!
兄とは数十年会話をしていない。今さら関係持ちたくない!


 
司法書士 市川

 今まで全く関わりがなかった前妻の子が、老後生活や相続時に大きく関わってくることをご存知ですか?
何も対策をしなければ、家族に大きな負担をかけてしまいます。
ポイントは、たった1つ、老後の財産管理と遺産相続について誰に任せたいか、きちんとした書面にしておくことです。
 
 判断能力が弱まった状況では、銀行や不動産売却にあたり、家族が前妻の子に連絡をとる必要が出てきます。その時にお金を要求してくることだってありますね。同様に、相続が生じた状況では、前妻の子にも相続権が発生し、お金を支払うことにもなりかねません。相互に話し合いができなく弁護士に入ってもらって調停や裁判で決着することもよくあります。調停・裁判をしたからといって、支払う分が減るわけでなく、逆に弁護士の費用など余計なお金と労力、何より家族に精神的なダメージを与えます。
全ては、財産管理任意後見契約や遺言などのきちんとした書面を準備していなかった子に由来します。
 
 遺留分対策や予備的遺言の無い中途半端な自筆の遺言書など素人対策では逆にトラブルを大きくしてしまいかねません。家族を守るという目的から考えると、「どのようにしたいか?」というあなたの『理想』を整理し、遺言書の作成から死亡の連絡、名義変更の手続きまで、一貫して法律家に対応させるのが最善策です。残された家族が、前妻の子どもと連絡とるのも大きなストレスですし、何よりもあなたの望むところではないはずです。家族やあなたがイヤだな、困るなと思うことは、最初から法律家に「遺言執行者」として対応してもらうといいでしょう。

 あなたが家族を守る行動をすれば、家族もあなたに感謝をして、大切にしてくれます。あなたが、尊敬される夫であり、親でありたければ、しっかりと準備をしてください。