
昨年私の父親が70代半ばにして初めて、携帯電話をガラケーからスマートフォンに変更しました。
久しぶりに会った父はスマホを活用していたので、とても驚きました。趣味仲間との連絡網がLINEになったことが、変更するきっかけになったようです。設定はどうしたのか尋ねると携帯ショップの方にサポートしてもらい、ある程度の使い方を教えてもらったそうです。facebook等のSNSを通じて旧友と連絡を取ったり、孫と近況連絡をすることも多くなったようで、楽しそうにしています。
では、おすすめの使い方やこんな機能もあったんだ!というものをご紹介したいと思います。
まずは趣味仲間とのコミュニケーションツールとして「LINE」。1対1のやり取りが主だったメールとは違い、グループLINEを使って趣味仲間とグループトークや動画・写真の共有など、自分から発信しなくても色々な情報が入って来るので、父はすっかり情報通になっていました。
私も家族LINEグループで子供の写真を共有したり、テレビ電話で顔を見ながら話したりと、父と交流しているのですが、父の進歩は目を見張るばかりで、「仲間が使っているから」と、便利なLINEの機能をいつの間にか使いこなせるようになっていました。
家族や親せきが集まった時の写真をアルバムに保存して共有してくれたり、祖母の通院付き添いスケジュールを調整したり、重要なメッセージを常に表示させる「アナウンス」と言う機能を使ってみたりしています。
こういった機能は自身では使いこなすのが難しいと思うかもしれませんが、他の人が使っているのを目にすると自然と使えるようになるものだな、と感心しました。
私のお客様(78歳女性)も、スマートウォッチと連動させ、楽しみながら「健康管理」をしています。スマートウォッチがセンサーとなり血圧や脈数、歩数、消費カロリーなどを自動計測してくれるアプリです。お会いする度に、先週はこんな感じでしたと、いろいろな数値をみせてくれます。かかりつけのお医者さんにもいつも血圧数値を見せているそうで、かんたんに測ってくれて、記録してくれるのが便利なようです。「転倒を検出し、緊急通報や位置情報を発信できる機能もあるのよ」と、教えてくれました。
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スマホは買ってきたばかりでも、本体そのものの機能に加え、もともと入っている付属アプリによって「電話」や「カメラ」「時計」「スケジュール帳」「地図」「お財布」などなど、様々な「便利に使える道具」になってくれます。まずはその辺りから簡単にご紹介したいと思います。とは言えスマホの機種によって若干の違いはありますので、ここでは代表的な、「アンドロイド携帯」と「Appleのアイフォン」に共通なものを、ほんの触りですが取り上げていきます。
カメラ:スマホのカメラはかなりの高精度。おまけに高画質な動画も撮れてしまいます。スマホの普及後、ひと昔大人気だった小型デジカメはすっかり見かけなくなってしましたね。また撮影した写真の編集もカメラと連動した付属アプリによって、簡単な画像補正だけでなく、被写体だけ切り抜いたり合成したりと、本当に様々なことができるようになっていますので、ぜひ試してみてください。
音声入力:スマホに話した言葉が文字に変換される機能です。パパッと録音感覚で手早くメモを残したい人はもちろんですが、特にスマホの手入力に自信がない方にはとても便利です。
音声アシスト:アンドロイドでは「オッケーグーグル」、アイフォンでは「シリ」で知られている、会話するような感覚でスマホ使用する、AI(人工知能)を使った機能です。現在でも簡単な作業であれば充分使えるレベルですが、近頃のAIの進歩には目を見張るものがあるので、もっともっと使いやすくなっていくと思います。
おやすみモード:便利なスマホもずっと鳴り続けては気になってしまうものです。夜間など指定した時間帯はアプリの通知や着信などの音を鳴らさなくすることが出来ます。
カレンダー:スマホ付属のアプリ。アンドロイドなら「GmailとGoogleカレンダーを連動」、アイフォンなら「メールアプリとカレンダーアプリを連動」することで、インターネットでした手続き(例えば航空券やホテル、レストランの予約、映画やコンサートのチケット購入など)の、手続き完了確認のために届いたメールの内容(日時や場所)を自動的にカレンダー反映させ、簡単に予定の管理をすることが出来ます。
リマインダー:アンドロイドではカレンダーの付属機能、アイフォンでは独立した付属アプリ。「やるべき作業や予定のリスト化」と、「設定した日時等に予定を通知する」ことができます。
天気:基本アプリとして付属されているもの。天気予報はもちろんですが、位置情報から、周辺地域で出ている避難勧告や警報をプッシュ通知(スマホ画面に強制表示)してくれるので、身の安全を守るのに役立ちます。
地図:今いる場所から行きたい目的地までの道順や、行く方法(徒歩・自転車・車・電車・飛行機)によっての時間や、乗り物の乗り換え駅などの情報を教えてくれます。また、お出掛け先で道に迷った時などには、現在位置を地図上に表示してくれるのでとても助かります。
画像検索:アンドロイドではGoogle検索の付属機能、アイフォンではApp StoreからGoogleアプリ(無料)をダウンロードして使うことになります。スマホで撮った写真の被写体(例えば草花や鳥の名前)を、その写真から検索するとか、似ている画像を探したい時に便利です。街なかで撮影した洋服や靴、旅先の喫茶店で撮影したマグカップやお皿の写真からでも、その写っているものの情報(売っている店や値段など)が検索できるので、調べたいものを言葉にしにくくても大丈夫。さらには、写っている言語を翻訳してくれる機能もあります。海外旅行の時には役立ちそうですね。
最後に、スマホに追加して使いたい便利なアプリをいくつか。
【健康】系アプリ
服薬管理:お薬を管理するためのアプリなら、過去の服用薬の記録だけでなく、お薬を飲む時間になると通知してくれる機能を使って飲み忘れを防いだり、薬の在庫管理機能で病院へ行くタイミングを教えてくれるようにする事ができます。
例)お薬ノート、お薬手帳プラス、MyTerapyお薬手帳と服薬管理、ヘルスケア手帳
【脳トレ】系アプリ
脳トレ:クイズ、計算問題、漢字問題、間違い探し、パズルクイズ、などなど脳トレに特化したアプリです。スマホなら、移動中の電車の中など、ちょっとした空き時間に手軽に脳トレできますね。
例)毎日脳トレ、ナンプレ、PEAK、
【防災】系アプリ
防災:地震や津波、台風などの災害が起こったときにアラートなどで知らせてくたり、スマホ同士で連携して家族の安否確認ができるものや、避難ルートを表示する、など災害時に活用できる機能もあります。
例)NHKニュース防災、Yahoo防災速報
【趣味】系アプリ
電子書籍:アプリでなら重い本を持ち歩く必要もなく、好きな場所で好きな時に本が読めます。大きなメリットは文字の拡大が簡単にできるため、老眼鏡なしでも読めること。購入した本が増えてきたとしても、電子書籍として保存するなら家に本棚スペースはいりません。*書籍閲覧アプリは無料ですが、書籍(電子書籍)自体は別途購入が必要です。
例)kindle(Amazon)、honto(大日本印刷)、kobo(楽天)
お絵描き:手元に画材を用意しなくても、指が筆やペン、色鉛筆に。旅先や散歩の途中など、思いついた時に描き始められるのが魅力です。
例)アイビスペイントX、PicsArt Color ペイント、CLIP STUDIO PAINT
日記:文章だけでなく、写真や動画、音声などを取り込めるもの(有料の追加機能)もあります。
例)MY日記、10年日記、シンプル日記
ラジオ:FM/AMに関わらず、音声はとっても良いです。昔のAM深夜放送などのこもった音質を期待していると、逆に裏切られてしまうかもしれません。聞き逃した番組であっても、放送後1週間以内ならいつでも聞けると言う点も良いですね。
例)radiko(民放ラジオ)、らじるらじる(NHKラジオ)
テレビ:当然ですがテレビもあります。ラジオ同様、放送後1週間はいつでも見ることができます。
例)TVer(民放テレビ)、NHKプラス(NHK)
こんなことが出来たらなぁ、というものが大抵叶う時代になったと実感します。自分で興味あること、便利になるなと思うアプリを見つけて、試してみるとおもしろいですよね。
注意としては、必ずアプリストア(アイフォンならAppStore、アンドロイドならGooglePlayストア)で検索し、評価をみてからのダウンロードをお勧めします。無料か課金かも確認が必要ですよね(今回ご紹介したアプリは基本無料のもの)。不安がある方は、携帯ショップに相談するのが安心です。ショップ通いして、いろいろおぼえていくのも楽しいものですよ。